- 企業が服装を指定する目的について理解する
- スーツ指定されていない場合は私服でOK
- 私服の場合はオフィスカジュアルで参加
インターンに参加することになった場合、企業の案内に服装に関する指示がなかったら、どのような服装で参加すべきか迷うこともあるでしょう。まわりの参加者がスーツだったり、きちんとした服装をしている中、自分だけが場違いな私服を着ているような状況は避けなければなりません。
本記事では、企業が指示する服装の目的に触れ、相手に好印象を与える服装とはどういうものなのかについて解説しています。また、男女別の服装のポイントや季節に応じた装いの具体例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
企業が服装を指定する目的とは?
インターンに参加する際、「私服でお越しください」や「服装自由」と書かれていることがあります。企業がインターンに参加する学生に服装についての指定をするのには、次のような理由が考えられます。
- 1学生の個性を判断したい
- 2社会人としてTPOに合わせた服装ができるかを確認したい
- 3企業の社風がそもそも自由である
- 4リラックスしてインターンに臨んでもらいたい
企業によって服装を指定する理由はさまざまです。そのため、企業の意図や社風に合わせて適切な服装を選ぶことが重要なポイントとなるでしょう。企業の期待に応えて適切な服装をすることが、適応力と一般常識を身につけているという姿勢のアピールとなります。
インターンの服装指定がない場合はスーツ着用
日本ではビジネスシーンの正式な服装として、スーツを着用することがマナーと考えられているのが一般的です。そのため、インターンの服装についてとくに記載がない場合は、スーツを着用するのが良いでしょう。
服装指定がない場合、インターン参加者の多くがスーツを着用することが想定されます。自分だけがカジュアルな服装だった場合、周囲から浮いてしまうだけでなく、企業側に失礼になる恐れもあるので注意が必要です。
オンラインでも指定がなければスーツがおすすめ
インターンがオンラインで行われる場合も、服装に関する指定がなければスーツを着用するのがおすすめです。オンラインインターンは自宅から参加できる手軽さから、「カジュアルな服装でも良いのでは?」と考えがちですが、オンラインだからこそ参加する人の考え方やインターンに対する心構えが現れるともいえるでしょう。
スーツを着用して参加することで気持ちが引き締まり、自分自身をビジネスモードに切り替えることもできます。
オンラインでは基本的に上半身しか映らないため、シャツと上着だけを着用して参加すれば良いと考える人もいるでしょう。しかし、オンライン中に不測の事態が起こったり、立ち上がる必要性があったりすることも考えられます。全身の身だしなみを整えておくことで、万が一の事態に陥った場合も、安心して対応できます。
「私服可」「服装自由」はスーツが無難
「私服可」「服装自由」の場合は、スーツ着用でなくても構いません。業界によっては、スーツよりも私服で参加した方が良い場合もあります。しかし、急に「私服可」「服装自由」といわれても、何を着たらいいのかわからない場合もあるでしょう。そのようなときは、スーツを着用するのが無難です。
インターンが数日間ある場合は初日にスーツを着用し、まわりの様子をみるのもひとつの手です。初日の観察を通じて、企業の雰囲気や他のインターン参加者の服装を把握し、それに合わせて次の日からはもう少しカジュアルな服装や、個性を出したスタイルに変えてみるのも良いでしょう。
インターンが「私服指定」の場合はオフィスカジュアル
インターンに「私服」と指定されている場合は、スーツを着用せずオフィスカジュアルなスタイルで参加しましょう。オフィスカジュアルとは、フォーマルなスーツよりもリラックスしたスタイルですが、Tシャツやデニムのように完全なカジュアルウェアよりは少し整った服装のことを指します。
オフィスカジュアルでは相手に好印象を与えることができる、上品で落ち着いた印象の服装を目指しましょう。派手な色合いや露出の高い服装、装飾の多いもの、ブランドの主張が強いものも避けることが望ましいです。
それでは、オフィスカジュアルにはどのようなスタイルが望ましいのか、具体的に確認していきましょう。
男性のオフィスカジュアル
男性のオフィスカジュアルは、襟付きトップスに、ジャケットとパンツを合わせるのが基本です。スーツは同じ生地から作られたジャケットとパンツで構成されていますが、オフィスカジュアルではジャケットとパンツの素材や色合いを同じにする必要はありません。
襟付きのシャツにきれいめのジャケットを着用し、チノパンやスラックスを合わせると良いでしょう。
オフィスカジュアルの服装では、パーカーや襟なしのシャツ、ジーパンなどは避けましょう。シャツの裾は出さず、パンツに入れることですっきりとした印象を与えられます。ベルトは革のシンプルなもの、靴もビジネスシューズを着用します。
夏のオフィスカジュアルの服装
インターンが夏に行われる場合、ポロシャツや涼しげな色合いのアイテムを取り入れるなど、装いに工夫して爽やかさを出すのがおすすめです。
近年、クールビズを取り入れる企業も増えていますので、ノーネクタイでも構いません。その際は、ノーネクタイでも首元がだらしなくならないよう、襟の先にボタンがついているボタンダウンシャツを選ぶと良いでしょう。
シャツは長袖でも半袖でも問題ありませんが、長袖を腕まくりするのはNGです。また、カジュアルすぎる印象を与える恐れがあるので、短パンやTシャツ、サンダルも避けてください。
ネクタイやジャケットは、クールビズにおいて必要ないとされていますが、ビジネスの場では大事なシーンにネクタイとジャケットを着用する場面もあります。念の為、シンプルなデザインのネクタイと、薄手でシワになりにくいサマージャケットを用意しておくと安心です。
冬のオフィスカジュアルの服装
冬に行われるインターンでは、基本のオフィスカジュアルスタイルを参考に、暖かい服装で参加しましょう。ジャケットはウール素材など、秋冬ものを選びます。さらにもう一枚、シャツの上に薄手のニットやベスト、ダウンジレ、カーディガンなどを合わせるのもおしゃれです。
シャツの代わりに、シンプルなハイネックセーターを合わせても良いでしょう。ハイネックセーターは首元が伸びやすく、そのまま着用するとだらしなく見えることがあるので注意してください。
冬のオフィスカジュアルスタイルは重ね着がポイントになりますが、厚手のものや重ねすぎは着膨れの原因になります。スッキリとスタイリッシュに着こなすため、中に着るものは薄手のものを選んだり、保温性の高いアンダーウェアを利用したりするのがおすすめです。
女性のオフィスカジュアル
女性のオフィスカジュアルは、キレイめのトップスとスカート・パンツを合わせたり、上品なワンピースにジャケットを合わせたりするのがおすすめです。
スカートやワンピースを着用する際は短すぎるものを避け、ミモレ丈や膝丈を選ぶと良いでしょう。トップスは落ち着いた色合いで、胸元が大きく開きすぎていないものを選びます。
女性の場合、服装のデザインや色合いが豊富で、男性よりも自由度が高いので、選び方に迷う人もいるでしょう。そのようなときは、テレビに出ているアナウンサーや働く女性のために発行されている女性誌などを参考にするのがおすすめです。
夏のオフィスカジュアルの服装
夏のインターンでは、上品で涼しげな印象の服装を選ぶと良いでしょう。夏は服装の素材や色合いが薄く、透けやすかったりシワになりやすかったりします。実際にインターンで着用する前に、「透けないか」「シワにならないか」を確かめておくと安心です。
きちんと感を出すために、カーディガンやサマージャケットを用意するのも良いでしょう。ビジネスの場にふさわしい印象になるだけでなく、冷房の寒さ対策にも役立ちます。
タンクトップやキャミソールなど露出の高いものは避け、スカート丈にも配慮しましょう。ストッキングを着用し、靴はパンプスやバレエシューズを選びます。サンダルはビジネスの場にはカジュアルすぎる印象を与える恐れがありますのでおすすめしません。
冬のオフィスカジュアルの服装
冬のインターンにおすすめのオフィスカジュアルな服装のポイントは、温かみのある色合いと機能性を兼ね備えたアイテムを選ぶことです。着膨れを防ぎつつ保温性を確保するために、高性能な保温インナーやタイツを着用しても良いでしょう。
冬のオフィスカジュアルにぴったりなニットは、上品な印象を与える細かい編み目のものを選ぶのがおすすめ。カシミアのニットなど、質の良い素材を選ぶことで、スタイルと快適性を両立させることができます。
また、タートルネックにノーカラージャケットの組み合わせは、首元を温かく保ちながらも洗練された印象を与えることができるスタイルです。
冬のおしゃれアイテムであるブーツや、深いスリットの入ったスカートなどはビジネス向きではありませんので注意しましょう。
インターンの身だしなみの注意点
シワや汚れに気をつける
保管していたスーツやシャツは、長い間着用していないとシワや意外な汚れがついていたり、においがついていたりすることがあります。インターン当日になって着用する予定の服装に汚れが見つかった場合、自信の喪失や動揺につながる恐れもあります。
とくにインナーの汗染みやパンツのシワは目立ちやすいため、しっかりと確認してケアしておくことが重要です。
インターン前には、余裕を持って服装をチェックしましょう。シワがあればアイロンをかけ、汚れやにおいがある場合はクリーニングに出すなどして、準備を整えておきます。インターンの会場に到着した際に、もう一度シワや汚れがついていないか身だしなみを確認しておくと安心です。
自分に合ったサイズを選ぶ
服装のフィット感は、見た目に大きく影響します。ジャケットやシャツ、パンツなどは自分の体にぴったり合うサイズを選ぶことが、おしゃれかつスタイリッシュに見えるポイント。相手にスマートで洗練された印象を与えることができます。
インターンに着ていく服装を選ぶときは、必ず試着をしてサイズ感や動きやすさなどをチェックしましょう。
服装に合わせた小物を選ぶ
インターンの服装を完成させるためには、適切な小物選びも重要です。靴やかばん、ベルト、時計、アクセサリーなどは全体の印象にも影響するので、インターンの服装に合わせて選びます。派手な柄物やカジュアルすぎるアイテムは避け、シンプルで洗練されたデザインのものが良いでしょう。
同時に、小物は機能性を考慮して選ぶことも大切です。インターンに必要な書類がしっかりと収まるバッグや、長時間着用しても疲れにくい快適な靴などを選ぶことで、ストレスなくインターンに参加できます。
どうしても服装に迷ってしまったときの対処法
企業のウェブサイトを研究する
企業のウェブサイトから、社内の雰囲気を研究してみましょう。ウェブサイトには、社風についての記述があったり、先輩社員のインタビューが掲載されていたりします。その中から、服装についてヒントとなるキーワードを探してみてください。
また、ウェブサイトに掲載されている写真から、実際に勤務されている先輩社員の服装をチェックし、参考にすることもできます。
インターンに参加した先輩に聞く
インターンに参加した先輩の話を参考に、服装を考えることもできます。大学の先輩やサークルの先輩にも聞いてみてください。近くに聞けるような先輩がいない場合は、ネットやSNSで情報を集めることもできます。
先輩に話を聞く際には服装だけでなく、インターンで気をつけたことや企業の雰囲気も聞いておくと良いでしょう。
企業の担当者に確認する
インターンに参加する際の明確な指示がなくどうしても不安な場合は、企業の担当者に問い合わせてみると良いでしょう。
インターンには多くの人が参加するため、企業の担当者は多忙を極めていることが考えられます。そのため、問い合わせは担当者のタイミングで行えるよう、メールで行うことをおすすめします。
問い合わせるのに抵抗がある場合は、インターン初日にスーツを着用しておけば間違いありません。
インターンの服装は企業に合わせて選ぼう
この記事では、インターンにどのような服装で参加すれば良いのかについて解説しました。
インターン参加の服装について「スーツ」と指示されていれば迷いませんが、「私服可」「私服」「自由」や、服装についての記載がない場合は状況を判断してスーツもしくはビジネスカジュアルで参加しましょう。
ビジネスカジュアルには、男性と女性それぞれに着こなしのポイントや季節に応じた服装の選び方があります。インターンの服装で、企業の担当者に好印象を与えることができれば、内定に向けて優位に立つことも可能です。
企業がどのような目的を持って服装を指定しているのかも理解し、インターンにふさわしい服装を選びましょう。